くぃあなかりんの日常。

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心理機能の働きとは?part1.知覚機能編

この記事では、心理機能のうちの1つ、知覚機能について書いていきたいと思います。心理機能って一体何?という方は、こちらの記事へ↓

oha-k-arin.hatenablog.com

 

 

まずは、知覚機能の概要をおさらい。知覚機能とはその名の通り、自分の周りにあるものごとや出来事を知覚(認識)する機能のことです。少し違うかもしれませんが、インプット機能、というと分かりやすいかもしれません。直観(N)は目の前の事実をパターン性で知覚し、感覚(S)は目の前の事実をありのままに知覚します。この機能が、外or内のいずれかに向くことで、それぞれ少し違う働きをするのです。※都合上直観機能から書いていますが、③④の感覚機能から読む方が掴みやすいかもしれません。

 

 

①外向的直観(Ne)

出来事をパターン性で知覚する直観機能を、外向きに使います。以上!……いや、何の説明にもなっていない。でも基本的に、全ての心理機能は同じ考え方でできています。○○の心理機能を〜向きに使う。これでオールオッケー。完璧。間違いない。

でもそれだけじゃ、はぁ?それで、実際どういうことをする機能なの?って感じですよね。ここからは、完全に私なりの解釈。

 

まずNの「パターン性で近くする」というのは、例えば鉛筆、消しゴム、定規、修正テープが並んでいる時に「鉛筆、消しゴム、定規、修正テープ」と認識せず「文房具」と認識するということです。そして、後から何が置いてあったか聞かれても覚えていない。もしかしたら「うーん、ペンとかテープのりもあったかも?」って答えるかもしれない。こんな感じの機能です。これを私は「当たり前じゃん?」と思うのですが、S機能優位の人にとっては当たり前じゃないらしい。

 

いや、もしかしたら、このくらい少ない量だとあまり違いはないのかもしれません。(自分がN型かというと断言できない部分もありますし。)

目の前の物を分類分けして認識する、という例だと分かりやすく単純なのですが、この「パターン化」がさらに複雑に適用されていくと、目の前の出来事から見えない因果関係を導き出したり、未来を予測するということに繋がっていきます。これが、N機能の特徴だと言えます。

 

 

そして、これを外向的に使う…ここ、私があまり理解できていないところ。外と内と何が違うんだ⁉︎私の中のイメージと言葉で説明してみます。

 

外向とはつまり、自分から外に向かって知覚機能を使う。自分を起点にして、360°幅広く周りに向かって知覚機能を使っていく。さらに細かく言うと、自分の中で「予測・推測」をして、そこから外に向かって知覚していく。

 

もちろん、たくさんの物事を知覚しないことには予測は立てられませんから予測の前には必ず知覚があります。というか、そもそもNというのは知覚機能です。なんだけれども、このNを「知覚→パターン化(実際には知覚とほぼ同時に行われるので=と考えても良いかもしれません)→予測→知覚→……」と、螺旋のように繰り返していく機能だと仮定すると、Neは「外に向かって」「知覚」することが中心になります。そのために予測する。知覚したものから予測をして、試して、実際にどうだったかまた知覚する。こんな感じ。

Neが主機能のENFPやENTPは、よく「好奇心旺盛」や「会話が駆け引きめいている」と言われるのですが、これはNe機能が、まるで実験を繰り返すような「試す」機能だからです。何かしらの目的や予測に基づいて、いろんなことを、とりあえずやってみる。言ってみる。そしてその結果や反応を知覚する。後で紹介するSeが主機能のタイプも、見た感じの印象では「好奇心旺盛」に見えなくもないのですが、Seはそれをする、つまり「行動する」ことに意味を見出すので、「試す」ことはしません。それをして、終わり。やって「みる」ではなく、やる、なのです。好奇心というより冒険心というか。反応や結果を知ることではなく、やることそのもの、つまり行動に意味がある。これ、Seを持っているSP型の説明にもよく出てきますよね。対してNeは、行動して、その結果を知覚するところまでがワンセットになった機能なのです。

 

 

 

②内向的直観(Ni)

前述したNの機能を、内向きに使います。Ne同様にパターンで知覚したり予測したりといったことが得意です。

 

さて、ここからはNeとの違いについて。

まず、どの機能についても言えることですが、内向機能というのは外向機能に比べて独自性があり、狭く深くなる傾向があります。あとちょっぴり頑固。その人の印象じゃなくて、機能の性質がってことね。

 

NやSのような知覚機能の場合、外向型は知覚する範囲が幅広く、その分インスタントで保存容量が少ない傾向があります。浅く広くってやつですね。逆に内向型は知覚範囲が狭く、その分一つのことを独自に深く追求していく傾向があります。

 

先程のNeとの違いを比較すると、もっと分かりやすいかもしれません。同じように「知覚→パターン化→予測→知覚→……」と繰り返すのだけれど、今度は予測の方が中心になります。

外にある物事を、自分に持ち帰ってきて(「内に向かって」)、「予測」するために「知覚」します。

ところで、予測するために知覚するって変だと思いませんか?これがNeで言うところの実験だとするなら、予測したら普通は結果を知ろうとするはずです。でもNiは違います。Niの予測は、「予測」と言いながらも予測ではなく、予測した時点で既にそれが「結果」であり「事実」なのです。そしてそれは思い込みではなく、きちんとした事実の積み重ねからの予測だから、正しいことが多い。だから、Ni主機能なINTJやINFJは頑固な人が多い。一見そうは見えない人もいますが、実は結構芯が通って、自分の信念を曲げない。自分の中で予測した「事実」を、曲げることが難しいのです。

ただこれは、一つの「結果」に向かって、必要なものを予測し、現にそれを積み重ねていける、と言い換えることもできます。

これが、NeとNiの大きな違い。Neは、知覚した目の前の一つの事実から、多くの可能性(未来の「事実」とも言える)を予測し、見出します。だから結果は一つじゃないし、その多くの可能性を色々試してみたくなる。

Niは、一つの確固たる目的(未来の「事実」)に向かって必要な今やるべきこと(積み重ねるべき現実、事実)を予測し、実行に移していきます。大局を見据えて、今やるべき最短ルートを難なく弾き出せる。これがNi機能の大きな特徴であり、素晴らしいところなのです。

 

 

③外向的感覚(Se)

見たものを見たまま!ありのまま!そのまんまに知覚する機能です。「それって当たり前のことじゃん?」って思う人もいると思うんですけど、これって意外と当たり前じゃない。Seを主機能に持つのはESTPやESFPなのですが、このタイプは器用で何でもこなせる人が多いと言われます。それは、この機能のおかげです。私は未だに自分のタイプが分かりませんが、Se機能は絶対に主機能でないと断言できます笑

例えばダンス。私は振り付けを覚えるのがすごく苦手なのですが、それは見本の人の動きを「何となくの全体の動き」、つまりパターンで認知しているから、というのが理由の一つです。右に動いた、回った、身体のシルエットが大きくなった、小さくなった…みたいな感じ笑

振り付けを覚える時には、いちいち左手はここ、右手はここ…と、身体のパーツがどこにあるのかをかなり意識的に、集中して見る必要があったりします。

その点Seが主機能にある人は、そこまで意識的に見なくても「見本の動きそのもの」をすっと理解することができる、らしい。羨ましいですね本当に。

もちろん慣れや練習、知識でカバーできる部分もありますし、ダンスという一つの「行為」に対して、他の機能が得意なことは別にあったりもします。ただ、「真似する」「コピーする」ことに限って言うと、この機能を主機能もしくは補助機能に所持している人の方が長けていると言えます。見本をそのまま理解できる。身体能力さえあればそのままマネできる。という、スポーツ等においては分かりやすく便利な機能と言えるかもしれませんね。

 

 

④内向的感覚(Si)

外向的感覚と同じく見たものをそのまま知覚するのですが、知覚したものを自分の中に一旦持ち帰り、記憶と参照して認知します。

 

は?と思いません?私は、知覚の中で一番これが理解できなかった…。というか今でもあんまり分からないので、ぜひSi主機能or補助機能の人は名乗りをあげて欲しい、観察させて欲しい。Seと何が違うんだ。

今のところの私の理解ですが…Seと違うのは、記憶と参照、つまり過去や、これまで見た他の事象と比較・検討する機能だということです。

先程のダンスの例でいうと、Seはそのまま目の前の振り付けを認識する機能、Siは振りの間違いに気づいたり、人によって微妙に踊り方が違うところに気づく機能、と言えるでしょうか。

Si主機能の人は、分かりやすく記憶力が良いです。これは、普段から無意識に細部までよく見ているからこそ、自然と細かいところがインプットされるのです。そしてそれをよく覚えているからこそ、比較ができる。これがNe,Niになるとまずインプットの時点で細かいところは認識すらしていないし、Seは認識していたとしても、それを脳内に長期間記録するということをしません。

Siは詳細な事実をきちんと蓄積していくことで、過去に得てきた知識や経験、出来事をデータベース化して、さらにそれを必要な時に取り出して参照することができるのです。

ISTJやISFJが真面目、堅実、忠実、保守的と評されるのは、まさにこの「過去を参照している」Siを主機能に持つからなのですね。過去に基づいて行動するから、危ない橋は渡らない。冒険しない。この辺り、Seとは雰囲気が変わってきますね。確実な方法をとるので失敗しないし効率的。現実世界において、危ない目に合わず着実に人生を歩んでいく時に、欠かせない機能です。

 

 

 

さあ、知覚機能編は以上です。とはいえ、私も勉強中の身。気づいた時には、ちまちまと加筆修正をしていきたいと思います。

 

 

ちなみに、先程から主機能や補助機能という言葉を出していますが、それぞれの心理機能がどのような働きをするかは、主機能、補助機能、第3機能、劣等機能のどこで使われるかによって少しずつ変わってきますので、こういった書き方をしています。各タイプ別の記事では、そのあたりを掘り下げていきたいと思います。

次回は判断機能編!です!

(え、興味ない?でもこんなにややこしい文章をここまで読んでくれた人はきっと内心興味があるはずですよ。)

 

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